絶対に手に入れたいものがそこにはある<大動脈解離回顧録⑫>

思いの外早く退院できたのはいいが。
これからはリハビリが仕事なんだよね。
前回のブログはコチラから。

なくてはならないもの。

退院後はリハビリが仕事。そんな生活のスタートです。
自宅に帰れたのはいいけど、身体が自由になったわけではありません。

ブザーを押して看護師さんが駆けつけてくれるわけでもないし、トイレが部屋の中にあるわけでもありません。
まあ夜中の病棟散歩はなくなったのはいいことなんですけどね。

お風呂にも自由な時間に入れるようになったのはいいけど自分で身体も洗えないし、髪の毛を洗うなんてもってのほか。
しばらくの間は息子や娘と一緒に入り、洗ってもらうことになりました。

子供たちがいる間は気が紛れるし一緒にいるだけで安心。
日中にひとりになると本当に不安が押し寄せてくるから困りました。

そんな中、リハビリのため散歩に出かけることに。
でも歩けないんですね。5分も歩いたら息切れがするので立ち止まって休憩しなくちゃダメなんです。

そのためになくてはならないものがあったんです。
それは「杖」です。

アキレス腱断裂した時に一度買ったんですがもうボロボロ。
新しい杖を購入することになりました。
絶対に手に入れたいものがそこにはあったんです。

▲はい、コレです。これがなくちゃ怖くて歩けませんでした。ちょっと歩いてはしばらく杖のお世話になって休憩。そのあたりを散歩しているお年寄りよりもやっぽど体力がないボクでした。

頼もしい存在。

午前中に一回、午後に一回、休み休みしながらリハビリを続けていきました。
ほとんどこの格好で歩いてたっけ。目立つようにしておかないと危ないからね。

午後の散歩はだいたい息子や娘の帰ってくる時間を狙って歩いていました。
普段仕事をしている時ならランドセルを背負って帰ってくる姿なんて見られないからね。
だからあえてその時間を狙って散歩に出ていたんです。

▲散歩中に会えるとたいてい息子は手を貸してくれるんです。当時は小学校5年生だったけな。とっても頼もしい存在に成長していました。まだまだ子供だと思っていたのにね〜。

杖は買えるけど、この存在は買えない。
杖は手放せるようになるけど、この存在は手放せない。

なぜか息子と一緒に歩いていると5分程度なら息切れしないんだよね〜。
やっぱり独りってそれだけで元気が出ないのかもしれないな。

そんなことを毎日毎日思いながらのリハビリです。
退院してから約2週間。少しずつ体力は戻ってきました。
でも身体のこりや、かばっているためからか、ダルくてたまらない日が続くようになってきました。

そして迎えた42回目の誕生日。
やっと年が変わったような気持ちになりました。

今回の誕生日はサプライズが待っていたんです。

 

つづく。

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
フロリダ族サポーター

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
以後、プロ格闘技選手や学生スポーツ選手のコンディショニング調整に関わりつつ、治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中です。
治療家向け&エステサロン・理美容院向けの施術技術講習、イメージトレーニングなどのメンタル講習などの講師も務めています。

スポーツ歴は中高生時バスケ、その後に柔道と格闘技(キックボクシング)を各3年ずつ、34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツはできないけど、身体とメンタルの両面を診ながら、目標達成へと導くことをサポートしています。

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