●膝痛対策ガイド
まず膝の水を抜く事はすごく膝に負担をかけることだと知ってください。確かに水を抜くと一時的に症状はラクになりますが、水は膝の大切な栄養液であり、クッションの為の潤滑液でもあるのです。また注射をすることで痛みは軽減しても関節そのものを痛めてしまうこともあります。
<急性期>
①にアイシング ②にテーピング ③に安静 です。
まずは徹底的に膝関節を冷やしてください。そうすれば2~3日でかなりラクになるはずです。アイシングとは患部を冷却させることです。
シップを貼るのは、痛みが強い場合はあまり効果的ではありません。アイスパックや氷のうなどで約10分を一日3回程度行いましょう(凍傷に注意)。痛みがなくなり腫れもひいてきたらアイシングは中止して下さい。
<慢性期>
慢性化してくると必ずといっていい程、放っておくと変形が起こってきます。正座ができなくなったり、歩行が困難になってきます。ですが丁寧に身体全体と膝関節のバランスを整え、周囲の筋肉の緊張をなくし、負担を減らしてあげると歩くことは全く問題なくなります。
<よくある誤解>
膝の痛みと体重はほとんど関係ありません。ただ身体の大きい方は痛みが出た後の回復が少し遅くなるのでそう思われているだけで、重さとはあまり関係がありません。線の細い方でも膝痛は起こりますから。
<シップについて>
シップは長い時間貼り続けると、体温の影響で保温効果を作り出します。痛い時はアイシングするか、こまめに貼り替えることを必ずしてください。
<膝痛対策トレーニング>
痛みのない時に限り大腿部を使ったスクワットなどの筋力トレーニング。その際にテーピングなどで膝を保護して行ってください。
<治療の目安>
膝が痛くなって2日間アイシングしても痛みがひかない場合、座っていて立ち上がる時に痛みを伴う場合、あるいは歩いているだけで痛みが出る場合、膝が思うように曲がらないなどの時は治療が必要な時期だと思って下さい。