独立開業するのはいいけど、ご利用は計画的に。

こんにちは。治療現場よりサイモン山田です。

独立開業しました。
で、そもそも、整骨院って?柔道整復師って?

独立開業したのはいいが、どうやって運営していけばいいのか?
そんなことを思いはじめたのは、独立してから間もない頃でした(笑)

運営ノウハウなんて全く知らないし、修業時も学ぶことはなかったです。
というより「腕があればなんとかなるっしょ!」程度だったんですね。
今はめちゃくちゃ恥ずかしいけど実際そうだったんです。

新規開業のチラシは巻きました。新聞折込で1万枚も。
これが「奇跡のチラシ」になるとは想像だにしてませんでしたけど・・・。

独立開業日の2日前まで、前職場で治療をしていたんですよね。
しかも1日前はテーピングのセミナーをしていました。
準備期間はゼロに等しいような状態。
よくこれで「何とかなる!」って思ってたもんだわ・・・。
だからボクの独立話はアテにならない部分は多いんですよね~。

全くもってシナリオもなければ、経営そのものを知らなさすぎ。
前回書いたように、約20年前は「腕さえあれば何とかなった」業界だったんです。
その環境でスクスクと育ってきてしまいましたからね。
それが今では「腕があるだけでは食っていけない」業界に変貌しました。

17012301▲治療技術&テーピング。これだけが命綱のような感覚でした。
よく今まで紆余曲折しながらもやってこられたもんだ。
来院してくれている患者さん、支えてくれているみんなに感謝しかありません。

そもそも皆さんは整骨院についてどんなイメージをお持ちでしょうか?

①ケガを治してくれるところ。
②腰痛を治してくれるところ。
③肩こりを治してくれるところ。
④電気をかけてマッサージをしてくれるところ。
⑤安く治療をしてくれるところ。
何らかのイメージをお持ちだと思います。
もしくは行ったことかなければ、何のイメージも浮かばないですよね。

厳密に言うと整骨院で「保険適用で治療をする」ならば最初の①しか当てはまりません。

しかし!そもそも「保険適用って何それ?」って話ですよね。
カンタンに言ってしまえば、
・痛みの原因がハッキリしている
(例・バスケをしていて足をひねった、自転車で転んだ、など)
・痛みが出た日付・時間・場所が特定されている
(○月○日○曜日、午後○時に体育館で、など)

②以降は、基本的に保険は適用できません。
これはカンタンに言えば「保険は使えません。実費で払って下さい」ってこと。

例えば、
腰痛は慢性ならダメ。ヘルニアもダメ。
肩こりもダメ。マッサージもダメ。
パソコンでの疲れもダメ。スマホの使いすぎもダメ。
全ての疲労性のものは一切ダメ。
これらは全部実費扱いとなりますからね。

昔ならいざ知らず、上記のことを一切スッ飛ばして独立なんてしたら?
たぶん、早々に叩かれますよ。保健所にも厚労省にもね。
このあたりをきちんと考えた上で独立開業しないと、ホントに危ないですよ。

今の状況を考えると「整骨院・接骨院での独立開業はリスクが大きい」とさえ思います。
あくまで今から開業する場合はね。

時代背景や状況が変化すれば、それに合わせて順応する必要があります。
もし変化しなければ?
うん「廃業一直線」かもしれませんね。これはホントに。

このあたり、治療家にはちゃんと伝えていかないとだな~、って思ってます。
いつもありがとうございます。ではまた。

 

 

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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