顎関節症が歯医者「だけ」では治らない理由。

歯医者は基本的に歯を診るところです。
整骨院は骨格や筋肉を診るところです。
顎関節と歯は関連がない場合もあります。

餅は餅屋ということ。

先に書きますが「歯医者がダメ」「歯医者じゃ治せない」と言っているわけではありません。
あらかじめご了承下さい。その上でボクの意見を書いていきます。

顎関節症で悩んでいる人の話で聞いたことがあるのは「歯医者に行ったら奥歯の高さが合ってないから顎関節症になる。高さを合わせるために歯を少し削ってマウスピースを入れる」そんな話でした。
カンタンに言えば「噛み合わせを調整している」そんな感じですね。

実際に歯医者さんにも「歯医者は顎関節を直接イジることはできないし、顎関節そのものは治療しない」と聞いたことがあります(顎関節を調整する歯医者も中にはいらっしゃるとは思いますが)。
顎関節自体には問題がなく、奥歯の高さや噛み合わせに問題があるのなら、歯医者での治療方法で間違いないと思います。

ですがもし顎関節自体に問題があったり、昨日のブログでも触れたように、頸椎や首・肩の筋肉に問題がある場合のなら?
その場合は「歯の高さを合わせたりマウスピースを入れることで顎関節症は解決しない」と考えられるのです。

だから歯医者「だけ」では治らないと書きました。
そして整骨院だけでも治るものではないと考えています。
要するに「餅は餅屋」ということです。

だけど顎のことが全く分からない整骨院も存在します。
本当にフタを開けてみるまで分からないです。
もしかしたらできる治療院は少ないのかもしれません。
ちゃんと伝えていかなくちゃいけないよね・・・。

▲口の開閉にはさまざまな筋肉が作用します。骨格も筋肉もけっこう重要な部分です。顎関節症で頭痛や肩こり、自律神経系にもトラブルを起こしますからね~。

顎関節に問題がある時はどうすれば?

まず鏡を正面から見て下さい。
そして口をゆっくり開けていきます。
その時に著しく「ガクッと」したり、開けていく時に音はしなくても明らかに曲がって開いてしまう。
そんな時は顎関節そのものに問題があると考えていいでしょう。

反対に口を閉じる時、ならびに奥歯を噛み締める時に違和感があったり、強く噛み締めることができないならば歯を疑ってもいいと思います。

口を開ける時に違和感があるなら歯と関係ないケースが多いです。だからボクら整骨院や整体院で対処可能だと考えています。
反対に閉じる時や噛む時に違和感や痛みを感じるなら、まず歯医者に行ってみて下さい。

顎関節周囲の筋肉が働く時は口を閉じる時、奥歯で噛む時です。
だから閉じる時も筋肉や骨格とは無関係ではありませんので、閉じる時、噛む時に違和感を感じる時も、整骨院などで対処してもらえることは付け加えておきます。

顎関節症で悩んでいる女性は多いです。
実はアスリートでもうまく顎関節が機能していなくて、最大筋力を発揮できていないケースも多いんです。
最近はスポーツ時にマウスピースをしているアスリートを多く見かけるようになりましたよね。

でもその選手たちの顎関節そのものがうまく機能しているのかどうか?これは分かりません。
もしかしたら歯を保護するためにマウスピースを入れているのかもしれませんし。

歯は一度削ったら元通りにはなりません。
顎関節の調子が悪い時は歯医者だけではなく、整骨院や整体院にも合わせて相談するといいと思いますよ。
もちろん信頼できる歯医者、治療院に行って下さいね。

 

やまだ整骨院 院長 山田敬一

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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