「症状を診る」のではなく、「人を診る」ことが大切。

腕の、技術の善し悪しはもちろん大切。
でも長く愛される、選んでもらうには?
症状だけでなく、人を診られるようになること。

 

こんにちは。山田敬一です(@kei883)です。
文京区本駒込で開業して先日で12年を迎えました。
治療家として25年。治療&スポーツ現場最優先で活動中です。
早くスポーツ現場に出たい!そんな今日この頃です。

しつこいが「質より量」だ

ボクは高校2年生の秋からアルバイトとして整骨院でお世話になり始めました。
当時ケガをした時に治してくれた先生に憧れて、この仕事を目指したのがカンタンなきっかけです。
その相談をした時に「だったらアルバイトで働いてみたら?」と言っていただき、そのまま整骨院でお世話になることになったのです。

当時はもちろん患者さんに触れることはありませんでした。
ですが施術現場を体感することでたくさんの学びがあったことを今でも鮮明に覚えています。

そして柔整師になってから約25年が経過します。そして純粋に施術現場での経験としては約30年が経過しようとしています。

これまで柔整師として活動してきて施術現場で大切なことを考えてみると、それは「質より量」だということです。特に学生時代や資格取得直後の場合は明確でしょう。

質より量、これは学生時代や資格取り立ての頃にはとても重要だと考えています。質ももちろん重要ではあります。しかしある一定の時期は間違いなく質より量が重要だと言えます。

ボク自身も資格取り立ての若い頃は「技術でも経営でも何でも吸収してやろう!」と必死になっていました。

学生時代はいわゆる「基礎的な勉強量」が大切です。特に解剖学・生理学・運動学などは資格取得後も当たり前のように必要になります。単に知識として必要なわけではなく、患者さんに症状の説明をする時などにも必要です。

そして資格取り立ての頃は、とにかく数多くの患者さん、数多くのスポーツ選手、数多くの症例に触れることです。施術の練習や勉強ももちろん大切です。ですがそれ以上に施術現場で「生身の患者さん」に直接触れることこそが重要です。

教科書や書籍には載っていない、生の情報が施術現場にはたくさんあります。
だから施術の現場で、たくさんの経験をしてほしいのです。質より量を体験してほしい。そう思います。

 

事件は会議室で起きているわけじゃない!

柔整師は現場が大切だと書いていますが、ひと口に「現場」とはどのような場所を思い浮かべますか?

施術所での現場、スポーツでの現場、プロスポーツ選手に帯同した時の現場などいろいろあります。そして、急性・亜急性・陳旧性・慢性、オーバーユース、いろいろな症状がその現場ごとにありますよね。

これらの現場とは深く考えてみると、必ず「人」=「患者さん」が存在しているのです。
だから「人が」、「患者さんが」存在しなければ、現場として成り立ちません。現場とは、ある意味「人」を指すのです。

前述したように資格取り立ての若い頃は「施術現場で何でも吸収してやろう!」と必死になっていました。
「人」を考える余裕なんてありませんでしたし、正直なところ、その頃は誰もそんなことを言っていませんでしたからね。

ボクが「人」を意識できるようになってきたのは、恥ずかしながら資格取得後から約10年が経過した頃でした。その頃はようやく、施術現場の経験、プロ・アマスポーツ現場の経験、そして急性外傷を含め、数多くの症例も経験し、少しずつ「心の余裕」が出来始めた頃でした。
やはり「量」を経験したからこそ、違うものが見え始めたのだと思います。

どんな症例でも、人によって痛みの感じ方は違うものですし、人によって表現の仕方も違います。
たくさんの人、患者さん、スポーツ選手と接し、現場も症例も数多く経験することが、生の現場の体験となって柔整師である自分自身の基礎を作るのだと考えています。

 

【場所を通しての経験➡︎症状を通しての経験➡︎人を通しての経験】

 

このように現場の経験をつなげて捉えていき、まずは「質より量」でたくさんの経験を積んでいくことが、成長のスピードを加速させます。

 

▲これがボクの量と質の結晶だと思います。高校野球、大学バレーボール、日本代表選手、大相撲。これからまだまだこのスペースはスポーツ関係で埋まっていくと思います。

 

経験はすぐには得られない

一足飛びで経験は積めるものではありませんし、経験年数の差はカンタンに埋まるものではありません。一見地味ではありますが、地道にコツコツと経験を積み上げていくことこそが、結果的に一番の近道ですし、先達に追いつける手段になります。

症状を改善していくことは経験を積んでいけばそれなりにできるようになります。よほどテキトーな経験の積み方をしない限り、それなりに腕も上がっていきます。
もちろんそれで一流にはなりませんけど、それなりにはなるでしょう。

しかしタイトルや冒頭にも書いたように「症状を診る」ことは、もう数多ある治療院が同じことを考えているのです。腕を上げることも、技術を高めることも、当然のことながらしています。

だから「人を診る」こと。
症状を持っている患者さんを診ると同時に、人としての患者さんを診ること。
そんなの分かってる。と言われそうですが、それができていない院から衰退しているのは間違いないでしょう。

だからボクの治療は効率が悪いとよく言われます。
なんでスタッフを雇ってもっと自分の負担を軽くしないの?とも言われます。

理解はしているけどなんか違うんです。まだ答えが見つかりません。

冒頭にも書いてあるように、腕・技術の善し悪しはもちろん大切です。
売上を考えたら、スタッフを配置し効率よくやっていくことも大切です。

でも長く愛され、選んでもらい続けるには?
それが症状だけでなく、人を診られるようになること。
腕も確かで、人としても信頼されるようになること。

ボクはまだまだ道半ばです。もっともっと質も量も追求したい。
経営者としては半人前だな。そのかわり治療家としては一人前でいたいですね。

 

テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一

 

ボクの想いに共感していただけた方、また高品質のプロテインを探している方、ぜひぜひ下のショッピングサイトをチェックして下さい。できれば買って下さい(笑)
これからテーピングもコチラで買えるようにしていきますよ!

やまだ整骨院オンラインショップはコチラ

 

 

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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