どんな店にしたいのか=どんな人に来てほしいのか。店の「色」は自分で決められるのか?

誰でもいいから来てください。
どんなお客さんでもいいから来てほしい。
これで動くと自分で「色」は決められない。

どんな店にしたい?

ボクが独立開業してからもうすぐ13年になります。
開業前から意識していたこと。
それは「高齢者がたくさん来院する整骨院にしない」ということでした。

高齢者がイヤ、嫌い、そういうことではありません。
そして来院されたらもちろんしっかり治療します。
ただ開業当時から学生を含めたアスリートや、若い層の方に来院してほしい、そう考えていました。

だから受付時間は朝のスタートは10時から、お昼休みを挟んで夜の受付は20時まで。
当初はこれでスタートしました。部活後の学生たちも来院しやすく、仕事後の社会人も来院しやすい時間にしました。高齢者狙いなら朝は極力早い方が喜ばれます。これは修業していた整骨院で体験済です。

もしボクがそれなりの立場のアスリートだとしたら、高齢者がたくさんいる整骨院に行きたいとは思わないですもの。紹介されたりすれば別かもしれませんが、そのような整骨院にアスリートを紹介しないでしょ。
開業までに計5か所の整骨院でお世話になりましたがどの整骨院よりもやまだ整骨院が患者さんの平均年齢は若いしアスリートの来院数も多いです。

ただその反面、経営的な安定とは無縁でした。
整骨院の経営は高齢者の来院を軸にして考えたほうがハッキリ言って安定して儲かります。正確に言うと「儲かっていました」になるでしょうか。

以前は保険適用中心で来院を促している整骨院がほとんどでしたが、今現在は保険適用の厳正化が進んでいますから、経営自体も以前のようにはいかなくなっています。
そしてこのコロナ禍が重なりましたからそのように運営していた整骨院はかなり苦戦している様子です。

ボクは開業当初から「保険適用は今後難しくなる」と予想していたこともあり、保険適用に依存しないようにしていたので、今般の舵取りはそれほど苦戦しなくて済みました。もちろん売上はしっかりきっちり下がりましたけどね。

▲ボクはこんな店にしたかった。学生を含めアスリートが来院する整骨院。そしてしっかり目的をもった方が来院する整骨院。開業から10年以上経過してようやく形になってきました。

形にはなってきましたがまだまだ道半ばです。これからもっとより自分の「色」を濃くしていきます。だから従業員を入れにくくなっていくんだよな〜苦笑

 

人で店の「色」は決まる

「当院はアスリートが中心に来院している整骨院です」
「スポーツなら◯◯整骨院にお任せ下さい!」
と言ってみたところで、それ以上に高齢者がたくさん来院していたら、そう思われません。

経営している治療家がどんなにそう思っていたところで、来院している患者さんの層で整骨院の「色」は決まっていきます。

繰り返しになりますがやまだ整骨院は高齢者の割合が極端に少ないです。
70歳以上の患者さんは全体の10%弱程度です。大抵の整骨院は50〜60%程度は70歳以上の患者さんとも言われている業界ですから、かなり異質だと思います。

理由のひとつは「高齢者にも若い人と同じことを要求するから」だと思います。
ハッキリ言うと高齢者に優しくしません。痛みがあっても動かさなきゃダメな症状は「普段から頑張って動かして下さいね」と言いますし、リハビリを含めたトレーニングも要求します。

言うことを聞かない場合は「何でやらないの?やらないで『痛みがなくならない』なんて言われても治しようがないですよ」とまで言います。まあ賛否はあるでしょうがボクのスタンスです。

だから高齢者でもちゃんと「自分の身体に向き合う」患者さんが多いです。「旅行に行きたい」「コンサートに行きたい」「スポーツがしたい」そんな患者さんが多いです。

アスリートではなくてもこんな前向きの患者さんが多ければ、院内は間違いなくそういったポジティブな空気感や雰囲気を纏うようになります。そうやって院内の「色」ができるのです。

決して最初から自分で「色」を作れるわけではありません。自分が決めて行動するわけですが「結果的に」患者さんやお客さんが「色」を作っていくのです。
これを勘違いすると「言っていることとやっていることが一致しない色」がつきます。この状態になると自分が苦しくなっていくんですよね・・・。修業中にイヤというほど味わいました。

 

ワガママになろう

治療家にとって独立開業は一国一城の主になることですよね?
主なら筋の通ったワガママを貫かなければ誰もついてこなくなります。
それが「どんな人に来てほしいのか?=どんな院にしたいのか?」につながります。

その他の小売業だって同じですよね。
常にセールをやっている店は「安いのが目的」でしか来店しません。
常にクーポンを出している店は「クーポンを持って」お客さんが来店します。
常に患者さんのためにと言っている院は「単に揉んでほしい人ばかり」が患者さんだったりします。
(※これけっこう重要です。+10分1000円で追加マッサージします、とか言ってる院はほとんどコレです)
これらは経営的な体力のあるところがやる手法だと思うのです。

ボクみたいな零細企業は「ブレない軸」を作っておかないとあっという間に流されますし、最悪の場合はブッ倒れます。だからワガママくらいでちょうどいいんじゃないかな。
こんな人は来てほしくない、そうハッキリ言えるようじゃないと「本当に来てほしい人」に選ばれなくなります。

ボクは頑張っている人を治療したい。その中でもアスリートを治療したい。ずっとそう思ってやってきて今があります。だから今、アスリートが多く来院していますし、一般の患者さんも症状を寛解させるだけではなく「何らかの目的」を持った方が多いです。
そういう雰囲気は一朝一夕では作れないし、懐具合との戦いでもあるし、どれだけ自分を信じ続けられるかもあるし、情報発信の質も問われてきます。

お客さんが店の色を作る。そして自分がどんなお客さんを呼ぶのか?で店の色が決まります。お客さんが色を決めるのですがそのお客さんを選ぶのは自分自身です。

どうせやるなら自分らしく色をつけていった方がいいんじゃないかな。
コロナ禍で働き方がより多様化する中、自分の考えに合った患者さん、お客さんと付き合っていくことが重要になる、これは間違いないと思います。

テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一

 

やまだ整骨院のLINE公式アカウント始めました。
予約が混み合いやすい平日夕方や土曜日など、キャンセルが出た場合にお知らせします。先日は土曜日のキャンセルが出たために発信しましたが、即予約の連絡をいただきました。皆さんに喜んでいただけているようです。
合わせて健康情報やお得な情報なども発信していく予定です。友だち追加してくれた方には次回来院時にお礼のサービスありです!

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ボクの想いに共感していただけた方、また高品質のプロテインを探している方、ぜひぜひ下のショッピングサイトをチェックして下さい。できれば買って下さい(笑)最近はプロのアスリートからの発注も増えてきました。
これからテーピングもコチラで買えるようにしていきますよ!

 

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
フロリダ族サポーター

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は東京都強豪高校野球部、大学女子バレーボール部(一部リーグ)のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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