それでもやっぱり失敗はしたくない、という小心者の考え方。

失敗なんてしたくない。失敗するのがコワい。
失敗は成功のもとだって言うけどさ。
小心者のボクでも伝えられることはあるはず。

なぜ失敗を怖れるようになるのか?

そもそも失敗とは何だろう?
反対に成功って何だろう?

カンタンに言ってしまえば、
・望んだ通りにうまくいけば成功
・望んだ通りにならなかったら失敗
そう言えるのではないでしょうか。

聞き齧った言葉でもあるし、経験則で言うとすれば。
失敗には理由があり、成功には理由がないことが多い。

徹底的にマネをしてもうまくいかなかったこともある。
反対に適当にアレンジしたらうまくいったこともある。

野村克也監督の「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」の言葉の通り。
(元々は剣術家・松浦静山の言葉)

失敗学というジャンルがあり失敗学会なるものもあるのし対し、成功にはその人の経験則でしか語られていないことが多い。

つまりは、失敗は再現性があるが、成功は再現性が乏しいのではないか?
こう言い換えることができるとも思う。
ここは異論があると思いますが、ボクの考え方なので悪しからずご了承ください。

先日は続けて「頑張ること」について書きました。
あらためて読んでみてふとある疑問を感じたんです。

人はなぜ頑張るのだろう。

例えば、

・成功したいから頑張る
・失敗したくないから頑張る

この2つの結果は同じところに帰結するかもしれないがマインドは180度違うのではないかと。

ボクは前者になろうとしてしていた。
でも元来小心者を認識していますので、結果的に後者になってしまっています。

ネガティブなのは百も承知。
無理にポジティブに生きるのも大変だったな~。

▲健康関連の失敗は数知れず。アキレス腱断裂も経験しました(写真)自分で自分を施術し手術なしで治しましたけど。耳も手術したことがあるし、大動脈解離は記憶に新しいところだし。骨折も捻挫もあるし、ないのは脱臼くらいかな~。

失敗の裏側にあるもの。

個人的に失敗は何度も経験してきました。
仕事、お金、家族、健康。
全てのジャンルで経験できる失敗はほとんどしてきました。

失敗しようとしてしたわけじゃないし、今でもこの失敗が糧になっていると思いたくはない。
あんなイヤなことは思い出したくもない。
時間が経過しても美化できないし、いまだに恨み節のひとつも言いたくなる。

アドラー先生曰く、全ての悩みは「人間関係」だと論破しています。
ボクも何となくそう思えるし、たぶんそうなんだろう。

失敗は成功のもと。
この言葉、ボクはウソだと思う。

失敗は成長のもと。
この言葉なら納得できる。

何故なら失敗も成功も行動なくしてはあり得ないから。

失敗は成功のもと。
になるのであれば、失敗した後に「バーンアウトしていない」ことが最大公約数的に必要最低条件になります。
つまり「再度行動に移せること」が条件になる。

失敗後のボクはなかなか次の行動に移れなかった。
コワさが先に立って、分かっていても行動に移せなかった。
完全に失敗からの「バーンアウト」をしました。

でも成功していなくても、経験から成長はしている。
それは間違いない事実だと理解しています。
これは言葉遊びの範疇にとどまらないんです。

何かを望み、行動に移し、結果的に失敗した。
そしてその望みを諦め、違うことに挑戦し成功を収めた。

ではこれは成功なのか?
諦めた時点で失敗は失敗であるのでしょう。
そして違う視点を持ち、次の行動に移していったら?

人として成長したから違うことに挑戦しようと考えることができたのでは?
失敗を糧にして、成長したから、成功できたのでは?

そう考えるなら、諦めることも時として必要なこと。
諦めずにやり続けることが成功の秘訣、なんてあまりにも陳腐に聞こえてしまう。

成功したければ失敗を恐れずに行動すること。
これはよく言われる言葉だし、その通りだとも思う。

しかし失敗をしたことがあり、深いダメージを負い傷ついている人に対し、この言葉はいささか乱暴に映ります。
そんなことは言われなくても分かってるんだよ。
分かっててもコワいんだよ。また失敗するのはイヤなんだよ。

少なくとも小心者のボクはそう思っています。
いつもビビっているし、怯えている側面があります。
だってもうあんな思いはしたくないから。。。

大成功なんてしなくていい。
自分と自分の周囲を笑顔にし、少しでも光を照らせればいい。
幾度かの失敗からそう考えるようになってしまいました。

それでも頑張ることを放棄したくはないんです。
少しでも成長しながら、成長を感じながら生きていきたいから。

だから。自分ではこう理解するようにしています。
「失敗の正体は『頑張った証』なんだ」と。

ボクはこれから大きな失敗はしないだろう。
恐れを抱いているし、大きなチャレンジすることをやめたから。

それでも小さな失敗はするだろうとは思います。
それは成長を放棄したくないからです。

失敗から学んだことは今のところこのくらい。
ボクが小心者だと信じる人は少ないけどね・・・(苦笑)

 

やまだ整骨院 院長 山田敬一

The following two tabs change content below.
山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket