時には断る勇気と、嫌われる覚悟を持つ必要がある。

断りたくはない。嫌われたくもない。
能力が優れているならそうしたい。
優れていないなら自分ができることをすればいい。

断る勇気

先日、治療中に突然来院する患者さんがいました。
「一昨日、転んでしまって・・・」とのこと。

ただその時間は予約の患者さんが続いていてすぐには対応できない。
「今は患者さんがいっぱいだから診られないんですよ」
「ちょっとだけでいいの。左手が動かなくて。ちょっとだけでいいから」

ボクはスグに判断しました。
「この患者さんはハッキリお断りしよう」

・予約の患者さんがいるから今すぐには診られない
・しかも転倒して左手が動かないなら病院等で検査の必要もある
・この状況で長引かせるのは予約の患者さんに迷惑をかける

これらの判断から、断ることを決めました。
そして「今の時間は予約の患者さんでいっぱいだし、症状の状態から考えると検査の必要もあるので、ウチでは診られないので早めに病院に行って下さい」こう告げました。

「え?今診てくれないの?」と明らかにご立腹の様子で帰っていきました。
病院を受診してくれたかどうかは定かではありません。
でもこの患者さん、ウチが予約制なのは知ってます。
前から来ている患者さんなのでね。

もしかしたらこの患者さんはもう来なくなるかもしれません。
考えなくてはいけないこと、大事なことはそこではありません。
その状況下で「他の患者さんがいらっしゃる」ってこと。
ウチのルール、約束事、考え方などの「軸」をぶらすことはできません。

あ~、ココは無理を言えば何とかしてくれるのね。
そう思われたら、そんな患者さんだらけになっていきます。

▲いい評判だけならラクだけどね。実際はそんなことはない。自分の軸を決めるとどんな患者さんが来院してくれるのかが決まってきます。

嫌われる覚悟

自分の能力が優れていれば。
他の患者さんを診られるスタッフがいれば。
予約制だけど患者さんに説明すれば。

もっと、こうしていれば。
そんなの挙げればキリがないし、答えなんてありません。
現状でひとえにボクの「器」が小さいだけの話です。

だからこそ、器が小さいと自覚しているからこそ断ります。
嫌われてもいいから、できることとできないことをハッキリさせます。

一時的な感情にまかせて「申し訳ないから」なんて考えて、時間も限られている中で、中途半端に治療を開始し、正確な判断をし、治療をし、その患者さんや待たせてしまう患者さんに「いい治療を提供できる」なんて、コレっぽっちも思えないから。

器が小さいなら小さいなりに「守備範囲」を理解すること。
そして少しずつその守備範囲を広げていくことが、結果的に治療家として、人としての器を大きくしていくことにつながるんだと思っています。

そして守備範囲を超えてしまうと、起きることがあります。
それが予想だにしない「クレーム」です。

これがボクらの場合、間違った治療をしたら?
そうです。「訴訟」にも発展しかねません。

その場では嫌われてしまうかもしれない。
もしかしたらもう来院しないかもしれない。
変な評判も言われてしまうかもしれない。
結果的に売上にも影響が出るかもしれない。

だけどね。
守るべきはそこではない。

自分の決めたこと、器を知っていること、こんなボクでも支持してくれる患者さん。
それらを先に考えることが、守ること。

できることなら断りたくはないし、どの患者さんでも治療したい。
そう思う部分もありますが、実際には無理だし、そんな万能ではないし、時間は限られているし、そして一人の人間です。

断る時に生まれる自己嫌悪感や罪悪感。
これはいつも生まれるし、これからもなくなりはしないでしょう。
だけどそれが次のエネルギーに、推進力に変わることも知っています。

まとめ

治療家は断る覚悟と嫌われる勇気、そしてその反面に存在する責任を自覚しよう。
患者さんはそんな気概のある治療家に出会えたら幸せでしょうね。

無理せず、大きく見せようとせず、一歩一歩進んでいけばいい。
いきなり施術がうまくなることなんてないし、突然カリスマにもゴッドハンドにもなりはしないのだから。

治療家・治療院をお探しの患者の皆さん。
自称カリスマ&ゴッドハンドには気をつけて下さいね。

 

テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一

 

やまだ整骨院の詳しいご案内はオフィシャルサイトからどうぞ。
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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
フロリダ族サポーター

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
以後、プロ格闘技選手や学生スポーツ選手のコンディショニング調整に関わりつつ、治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中です。
治療家向け&エステサロン・理美容院向けの施術技術講習、イメージトレーニングなどのメンタル講習などの講師も務めています。

スポーツ歴は中高生時バスケ、その後に柔道と格闘技(キックボクシング)を各3年ずつ、34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツはできないけど、身体とメンタルの両面を診ながら、目標達成へと導くことをサポートしています。

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