突然死はアナタにも起こる可能性があります<大動脈解離回顧録①>

自分だけは大丈夫。なんて思ってない?
健康なんて案外儚いものですよ。
経験した者にしか分からないけどね。

大動脈解離とは?

2年前にボクが経験した「大動脈解離大動脈弁閉鎖不全症」。
病気について何度も触れるのは、と思い「大病した」としか表現していませんでした。

よくよく考えてみたらボクが生きていて、なおかつ普通に生活ができて、そして仕事もバリバリやっているのは「奇跡的なこと」だと思います。

反面この病気で命を落としている人もたくさんいます。
先日亡くなった声優の鶴ひろみさん(アンパンマンのドキンちゃんの声)2月8日にはこれまた声優の新田万紀子さん(ちびまる子ちゃんのお姉ちゃんの声)も同じ病気でした。そう、誰にでも起こりうる病気なんです。

生き残っているか否かは「運」としか言いようがありません。
運良く、たまたま、奇跡的に、ボクは生き残っています。

自分が経験した病気の経緯を伝えることは、もしかしたら誰かの役に立つんじゃないか?
生き残ったボクにとっては「使命」なんじゃないかな?なんて。

だから休日のブログで書いていきます。
相当な文章量になってしまうので分けて書いていきます。

▲奇跡は本当にあるのかな。必然なのかな。単純に運が良いのかな。分かりませんがボクは生き残った。

2015年10月2日21時、ヤツは前ぶれもなく訪れたんだ

金曜日。週末が忙しいのはいつものこと。
全ての患者の施術を終え、PCの前でひと息ついた瞬間のことだった。

ヤツは何の前ぶれもなく、ボクのカラダにやってきた。
突然の胸の苦しさ。表現しようのない胸の痛み。
脂汗が流れ、イスに座っていられなくなる。

一旦、ベッドに横になると少しは楽になる。
数分後にまた同じような苦しさや痛みが襲ってくる。

自分で脈を取る。明らかに脈がおかしい。。。
苦しさや痛みは少しずつだけど増してきているように感じる。
(自分でも不整脈が出ているのは分かっていました)

どうする?
ここで救急車を呼ぶと都内の病院に担ぎ込まれる。
それだと家族に迷惑かけるな〜。と何故か考えていた。
(このケース、本当に救急車を呼ばなきゃダメなヤツです)

一旦、自宅に戻ることを決めて着替えをして外に出る。
苦しくて歩けない。駅まで10分弱で着くのに20分以上かかる。

何とか電車に乗るも、苦しくて立っていられない。
ドアにもたれかかるように何とか倒れないようにしているだけ。

そして自宅最寄り駅に到着。
15分弱で着く道のりが40分近くかかりようやく到着。
(これも何で歩いてるの?って感じ。せめてタクシーに乗ろうよ)

もうこの時点では思考も正常ではないのだろうね。

自宅に到着すると何故か症状が軽くなる気がした。
ただ単純に自宅に着いてホッとしただけなんだろうけど。

食事をしてみる。
時間的にお腹は空いているはずなのに、食事がノドを通らない。
ボクにしてはあり得ないことだ・・・。
(ゴハンを食べようとしている事自体がバカです)

もうお風呂に入って寝てしまおう。
そう考えてお風呂に入ることにした。
お風呂に入っても全くよくならないどころか症状が悪化していく気がする。
(この時点でお風呂に入るのは自殺行為です。大馬鹿者です)

もう諦めて寝てしまおう。そう思いベッドに入る。
ベッドで横になると明らかに症状が悪化してきているのが分かる。

脂汗が止まらない。もうダメだな。
寝ていた妻を起こし具合が悪いことを告げ、病院に連れて行ってもらうことを決める。

しかも救急車ではなく「市内の心臓を診てもらえる救急病院」を電話で探してもらった。
(早く救急車呼べって。山田バカじゃないの?)

この時点で夜中の2時過ぎです。
発症してから5時間は経過していることになります。

これでよく死ななかったな・・・・・

つづく。

 

やまだ整骨院 院長 山田敬一

 

 

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
フロリダ族サポーター

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は東京都強豪高校野球部、大学女子バレーボール部(一部リーグ)のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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