予約が取れない「◯年待ち」の治療家は本当に名医なのか?

こんにちは。山田敬一(@kei883)です。
完全予約制にて文京区本駒込で施術をしています。
やまだ整骨院は普通に予約が取れる整骨院です。

◯ヶ月待ち、◯年待ちの治療院の先生がいる?

ボクも患者さんから聞かれたことがあります。
「◯年待ちの△△先生ってそんなにスゴイ先生なの?」と。

ボクはその先生を存じ上げないので分かりません。
正直言ってスゴイのかどうなのかも分かりません。
そうお答えした記憶が鮮明に残っています。

最近、紹介の件についてのブログ回数券についてのブログを書いた時にいろいろと調べていると、予約の取れない治療家先生、のような記事をちょくちょく見かけることに気づきました。
※青太字をクリックすると記事がご覧になれます。

中には1年以上も予約の取れない治療家や、マンツーマンでの施術を希望するには10年以上も予約が埋まっている治療家もいるらしいです。真偽の程は定かではありませんが。

よっぽどスゴ腕の治療家なのでしょうね。
本当にそうなら素晴らしいと思いますし、自分もそのくらいの実力を身につけなくては、と思います。

でもなんだかしっくりこない感じがします。
◯年待ちの間、患者さんはどうしてるのだろう?と。
そしてそれだけの実力の持ち主なのになぜ世間的には無名なんだろう?と。
実際にボク自身も同業者なのに知らなかったわけですから。

▲ウチは全然予約が取れます。◯年待ちなんて夢みたいなフレーズを言ってみたいね。

後医は名医

これは医療での格言みたいなものです。
「患者さんを最初に診た初診医師(前医)よりも、後から診た医師(後医)の方がより正確な診断・治療ができるため名医に見えてしまう」と格言です。

実際にボクの整骨院に来る新規患者さんは紹介が多いです。
紹介患者さんの場合、大抵はどこか他の治療院や病院などを受診していることが多いものです。

ボクが初診の問診時にその治療状況を詳しく聞き出すことができれば、以前かかっていた院より的確で効果的な治療ができます。そして治療結果に恵まれれば「山田はスゴイ」と言われたりします。これが「後医は名医」です。
実際に大して特別な治療はしていなくても、以前に行っていた治療がうまくいっていないのであれば、それを排除した上で他の治療(自分のやり方で)をしていけば効果が出る確率はおのずと上がるものです。

そしてもうひとつ。期待値があります。
「これだけ待つのだからいい腕でいい治療家に違いない」
そして受診後に良くなっていたら、
「やっぱりスゴ腕の先生だった!待っていてよかった!」
となり、もし期待していたほどでなくてももともとの期待値が高いので、
「これだけ待ったのだからこれから良くなっていくのだろう」
となることが多いのが、人間心理の不思議なところです。

反対に期待値が高いと「こんなに待ったのに期待以上ではなかった」となる場合もあります。だからボクは期待値は高くない方がいいとさえ思っています。患者さんによってこのあたりの思考や意識は異なりますからね。

では◯年待ち治療家の実力はいかに?

ボク個人の意見としては上から目線で申し訳ないですが「いい腕している」と考えています。
いい腕とは「治療技術力」のことだけではありません。「コミュニケーション能力」や「セルフプレゼンテーション能力」や「ブランディング能力」も含めてのことです。

・治療技術力

まず一定以上の実力がなければさすがに◯年以上待ちにはならないでしょう。
だから技術力が高いのは疑いようがありません。そうであってほしい。
「腰痛」「膝痛」「自律神経系」など、専門性を謳っている場合が多いですね。
飲食店などでも、大して美味しくないのに「予約いっぱい◯ヶ月待ち」なんてならないのと同じで、一定レベル以上の技術力はあるのには間違いないでしょう。たぶんボクは勝てません。たぶんね。
いつか勝てるように(勝ち負けではないけど)まだまだ研鑽を続け、経験を積み重ねていきます。

・コミュニケーション能力

患者さんとのコミュニケーションだけではなく、スタッフや支えてくれている周囲の方々とも良好なコミュニケーションが築けているものと想像します。また間違いなく治療スタッフには重責がかかっていることは想像に難くありません。
◯年待ちのスゴ腕の下にいる治療家ですから、患者さんからそれなりの期待もされるでしょうしね。それでもその治療家の下で学ぼうとする姿勢、それがコミュニケーション能力の一端だとも解釈できます。
そしてどんなに治療技術が高くてもコミュニケーションができない治療家は選ばれません。外科手術などは麻酔下で行いますからしゃべらなくても何とかなるかもしれません。治療家はそうはいきません。
コミュニケーション能力は技術を同じくらい大切だと考えています。

・セルフプレゼンテーション能力

「〇〇のカリスマ」「△△のゴッドハンド」と同じように、「◯年待ちの治療家」って本来は自分で言うものではないんですよね。
Webなどで見受けられる◯年待ちの治療家は、自称カリスマでありゴッドハンドである場合が多いです。個人的には自分で言うなよ、と思います。
ですがその文言に惹かれることもあるのは事実です。ここがセルフプレゼンテーション能力です。ある意味広告でありPRでもあります。
自分で自分をPRするのは気が引ける。それでも「誰かに知ってもらうことがなければ存在しないのと同じこと」でもあるので、セルフプレゼンテーション能力は大事な要素のひとつです。
ボクはゴッドハンドでもカリスマでもありませんし、もちろん◯年待ちでもありません。

・ブランディング能力

治療業界は自費出版で書籍を刊行し「その道のプロ」をアピールし、集客につなげるのが昔からひとつのパターンにもなっています。書籍は一般患者さんも手に取ることが可能ですから、書籍の著者でもある治療家に診てもらいたいと考えるのはとても自然な感覚です。だから◯年待ちでも診てもらいたくなるわけです。
そしてテレビやラジオ出演・雑誌や治療家監修のグッズ付き書籍などを手がけていたりします。
または有名スポーツ選手の治療やトレーナーを務めていたり、有名芸能人の治療やケアを手がけていたりすることもあります。こうやって治療家のブランドは作られていきます。
ボクも商業出版なら書籍を出したいし芸能人の治療もしてみたい(笑)
DVDは出していますが治療業界向けですからなかなか診てもらえないしね〜。

▲これだけ整骨院が多いのだから「知ってもらうこと」「価値を伝えること」は治療技術とともに大切なことです。上記4点は◯年待ち云々関係ないのかもしれませんね。

◯年待ちの治療家はいい治療家?

結果として「◯年待ちの治療家はいい治療家だ」と思います。
個人的な希望も含んでいますが、ボクもそうなりたいと思いますもの。
待たせているということはたくさんの患者さんに選ばれているのだからいい治療家のはずです。

もしそうでないとしたら?
言葉は悪いですがぶっ飛ばしてやりたい。そうやって患者さんを騙さないでほしい。
症状で困っている、悩んでいるから、◯年待ちでもいいからその治療家に診てもらいたい。そう思っている人の心を蔑ろにしていますからね。

◯年待ちの治療家はいい治療家だとは思いますが、現実的に考えたら症状をガマンせずにどこかの治療院にかかっていることでしょう。Webサイトで探すなり、紹介してもらうなりしてちゃんと治療院にかかってください。その中で相性の合う信頼できる治療家に出会うこともあると思います。

◯年待ちなんて現実的ではありませんし、もしかしたら虚構なのかもしれません。
それでもボクは「そんな治療家になりたい」とも思います。自分がそうなれていない以上、批判も否定もできない、それなら自分もそうなってみたいです。

もし症状でお困りの方がいたら「早めに診てもらう」ことが大切です。
◯年待ちの治療家に託すよりは、早めの治療のほうがプライオリティは高いです。

「予約の取れない治療家は名医」これは本当だと思います。
でも症状があるなら早めに診てもらいましょう。
長くなりましたがこの2行が結論です。

 

テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一

 

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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