独立は簡単に安易にするものではない。独立後はもう誰も救ってくれません。

こんにちは。山田敬一(@kei883)です。
34歳で独立後、約12年が経過しようとしています。
あの頃は若かった。今もバリバリ現場で施術中です。

独立は簡単にできる

ここで書くのは治療業界での「独立」についてです。
一般的な「起業」とは質が異なるのでお気をつけ下さい。

治療業界・リラクゼーション業界、独立は簡単にできます。
ざっくり分けて示すと、

・治療業界(国家資格あり)
鍼灸師、あんま・マッサージ師、柔道整復師
・リラクゼーション業界(国家資格なし)
整体師、カイロプラクター、エステティシャン、◯◯セラピストなど

どちらが簡単に独立できるかと言えば、圧倒的に「リラクゼーション業界」です。
届けを出すのは、税務署に開業届を出すだけです。
そして届けを出せば「屋号」がつけられます。「◯◯整体院」のようにです。
(その後の税務や労務に関してはまた別の話ですので割愛します)
本当に簡単に言えばこれでやることは終わりです。

治療業界は税務署の他に「保健所」に「施術所開設届」を出す必要があります。
その他、
・柔道整復師免許の原本と写し
・施術場所の平面図
・最寄り駅から治療院までの案内地図
・法人であれば定款の写しと登記簿謄本
・賃貸の場合は賃貸契約書の写し

施術所開設届の提出と共に必要となるのが地方厚生局への受領委任取り扱いに関わる届けです。要するに「保険が取り扱えるようにするため」の手続きです。
手続きは個人契約の柔道整復師と、日本柔道整復師会などの組織に所属する柔道整復師に分けられます。

届けを出した後は保健所から査察があります。施術場所の平面図と合致しているかどうかの調査です。
・待合いスペース&施術スペース
(この2スペースはドアで仕切られている必要があります)
・換気施設の有無
・手指の消毒など衛生面でのチェック
・看板・ファサードなど広告物の違反等のチェック
このあたりが問題なくできているかどうかを見られます。

ボクは柔道整復師ですから上記全てをクリアして独立開業しています。

しかも現在は整骨院独立時に保険適用を申請する際「施術管理者」を置かなければなりません。
当たり前の制度といえばそれまでですが、リラクゼーション業界にはまったくないものでもあります。
厚生労働省ホームページより

▲面倒な手続きをしないと独立開業できない整骨院・柔道整復師ですが、資格が職業として一般的に認知されていない。切ない実情です。

独立なんて安易にするな

整体院やリラクゼーションサロンならば、大げさに言ってしまえば「明日にでも」独立開業できます。税務署に届けを出すだけでいいんですから。

技術の有る無しに関わらず、独立開業は誰にでもできます。
それこそウチの妻だってやろうと思えばできます。単純にやらないだけで。

独立資金だってそんなにかかりません。
最低限でやるなら「マンションの一室&ベッド一台」あれば何とかできます。
今なら1万円出せばそれなりのベッドがWebで買えます。

だからこそあえて言いたい。
独立なんて安易にしないでくれ。と。

経験や技術が乏しい状態で独立しても努力次第で集客できるかもしれません。
それでもあえて言います。

そんな状態で独立するのは迷惑です。
誰に?お客さんにです。

少し考えれば分かることですよ。
経験や技術の乏しい施術家に自分の大切な身体を任せられますか?
もっと突っ込んで言えばそんな施術家にあなたの大切な家族を紹介できますか?

たぶん「任せない」でしょうし「紹介しない」でしょう。
冷静に考えれば「しない」と分かるはずなのに、なぜか「自分は独立しても大丈夫」だと思っているのはどうしてでしょう?

▲あるサイトのデータですがけっこう厳しいのが現実でしょうね。もっと稼いでいる整体師ももちろんいます。安易に独立を考えると痛い目に遭う?かもしれませんよ。
就活の未来(整体師の年収・ボーナス事情)

身体を任せられる仕事

もっと責任重大な仕事だと認識してほしい。
・初心者でもOKです
・親切丁寧に指導します
・社内研修後、すぐに現場で活躍できます
こんな文言が並んでいる求人広告が今は多々あります。人手不足であることも重なり、引く手あまたな状況です。

それでもいいですよ。企業としてはいいのでしょう。
繰り返しになりますが上のような人に施術されたいですか?ってこと。

そしてこの程度の施術技術や臨床経験で独立できてしまうのです。
職業選択は自由です。これは権利として保証されています。
それとこれとは話が別です。他人様の身体を触る仕事をしたいなら、身体を任せられる仕事を生業にしたいのであれば安易に考えるなかれ。

身体を任せられる仕事はそんなに安易なものではないと考えています。
もっと責任が重い仕事だと考えています。

最後に、権利を主張するなら、したいなら

職業選択の自由は権利として保証されています。
しかしながら権利を主張するなら、同時に責任も伴うことを忘れないで下さい。

整体院なら誰でも独立開業できます。
整骨院は現在ではそう簡単には独立開業はできません。
だからといって整体師が下、柔道整復師が上、そんな話でもありません。

施術家側から見ると独立すればもう誰も臨床現場で助けてくれることはないのです。
誰もあなたを救ってはくれません。すべて自分の責任で判断し行動します。

患者側から見ると施術経験が乏しい施術家に身体を任せるのは嫌だと思います。
ハッキリ言ってボクは嫌です。知り合いだとしても嫌です。自分の身体を任せるのですから。

経験を積んでから独立しても成功する保証はどこにもありません。
今はもう成長業種ではないし、業界自体は完全に成熟しきっています。

それでもひとつだけ言えることがあります。それは、
「施術経験の乏しい人が独立開業したら患者側に迷惑をかける可能性が高くなる」、反対に「しっかり施術経験を積んで独立開業すれば患者側に喜んでもらえる可能性が高くなる」そう言い切ります。

こんなこと言っているわけですからボクもしっかり施術活動をしないとね。
13年の修業期間、そして独立開業から12年。まだまだ勉強を重ねますよ。マジで。

 

テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一

 

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
フロリダ族サポーター

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は東京都某高校野球部、某大学女子バレーボール部のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

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