接骨院・整骨院は「保険でマッサージをしてくれるところ」ではありません。

積極的な情報開示が必要です。
情報を発信しなければ伝わりません。
選ばれるには適切な情報発信&開示は必須です。

 

こんにちは。山田敬一@kei883です。
文京区本駒込で開業して先日で12年を迎えました。
治療家として25年。治療&スポーツ現場最優先で活動中です。
早くスポーツ現場に出たい!そんな今日この頃です。

 

まだこんなところがあるのか・・・

先日、ある患者さんと話しました。というか、一方的に訴えていました(ボクにとっては、そんな印象を受けました)
その患者さんはいわゆる慢性的な腰痛持ちの方で、紹介されて来院された方です。現在継続的に治療をしていますが、慢性症状ですから保険適用をせずもちろん実費治療です。
お住まいが遠方のため、このコロナ禍の中でなかなか来院できないという状況でした。

それで他の整骨院に行ってみたらしいのです。
患者さんは「先生、聞いてよ、そこの整骨院はさ・・・」と話してくれました。

抜粋すると、
・ほとんど話は聞かれなくて、説明もなかった
・保険で治療をしてもらった

・必ず毎日来なさいって言われた
・電気を15分かけたら、あとは全身のマッサージ
・カーテンはなくて、ベッドが10台くらい並んでいる
・慢性の腰痛でも保険で治療してくれる
・若い先生が4人くらいいて、資格を取って3年の先生が院長先生

「これって私もルール違反なの?普段山田先生が言ってることと違うよね?」

う〜ん、まだまだこんな整骨院があるんですね。ボクには信じられません。
ちょっと前ならあり得たのかもしれませんが、この保険適用が厳しく言われてい状況の中、慢性症状の腰痛を保険で治療するってボクには考えられません。

この状況は保険適用は本来ならばできません。ウチなら200%あり得ません。
現にその患者さんはウチでは治療費は実費で毎回5000円以上は支払っています。しかもその整骨院で「保険で治療してほしい」ともひと言も言っていないし、それどころかきちんと治療してくれるなら実費治療でOKと思っている患者さんです。

 

伝えていないから伝わらない

こんなだから患者さんからは「接骨院とか整骨院って、保険で治療して電気かけてマッサージしてくれるところでしょ」って言われるんです。

こんなだから実費で治療している治療家からは「柔整師は保険で集客できるから楽だよな」って言われるんです。整形外科からも「柔整師なんて必要ない」とまで言われてしまうのです。

この整骨院がもし業界の当たり前なら、そう言われても仕方ないでしょうね。だってその通りですからね。
しかしながら、保険の取り扱いに注意して実費治療をしている柔整師もいるんです。ちなみにボクの知り合いの柔整師は100%実費治療しかしない人もいます。

だからもっと柔整師自身が情報発信をする必要があるんです。
患者さんは知らない人が多いです。
「どのケースだと健康保険が使えて、どのケースだと保険が使えなくて実費治療になるのか」
これを柔整師が明確に伝えていなければ、患者さんには分かるはずがありません。

ウチの患者さんは保険適用のことはかなりの割合で知っています。
新患さんを紹介してくれる人が多いですが、紹介してくれる人も健康保険と実費治療のことを相手に伝えて紹介してくれています。
初診で来院していきなり「保険使えません」ってなったら新患さんはビックリしますよね。

▲大きな声では言えませんが「安ければいい」と思っている患者さんは案外少ないですよ。患者さんに対してそう思っている柔整師の心がヤバイんです。できることとできないことはルールに則ってしっかり伝えないとね。

 

それでも選ばれるために

ボクがテーピング講習をしている理由はそんなところにもあります。
「保険治療の適正化」とまで大それたことは言わないけど、保険で取り扱えないものをきちんと「実費治療」に促し、なおかつそれでも「選ばれる治療家になろうよ」ってことなんです。

「あそこは保険が使えて安くてマッサージしてくれるから」
こんな理由で選ばれているのはもうダメなんです。本当にダメです。終わってます。
実際問題、保険適用はできないケースが多々ありますからね。現状でも健康保険適用の審査基準や、健康保険組合からの問い合わせ調査は年々厳しくなっています。
国民医療費が財政を逼迫している状況を踏まえると、これから調査が緩くなることはありません。むしろもっと厳しくなっていくことでしょう。この状況でまだ、慢性的な症状を保険で取り扱うなんて、ボクには信じられないです。
ましてやこのコロナ禍で医療体制自体が逼迫しています。その中で接骨院・整骨院の保険取り扱いをなくすような動きが出てきてもまったく不思議ではありません。

自費治療にしたら患者さんが減ってしまうから?売上が下がるから?

だからできない?
でも慢性的な症状を保険適用で治療しているのはルール違反です。
そして患者さんにもルール違反をさせていることになります。

ハッキリ言ってしまえば、現状で健康保険が使えなくなったら生き残れなくなる柔整師はかなり多いのではないでしょうか?そしてそれを自覚している柔整師はどのくらいいるのでしょうか?
ルールを守って保険適用をするということと同時に、実費治療でも選ばれ続けてしっかり結果を残せるようになるのが重要です。

今、柔整師を取り巻く環境は本当に厳しくなっています。
保険制度に関しては無くなりはしないでしょうが、これからもっと縮小するのは確実です。介護保険の点数が毎年のように引き下げられています。次は間違いなくまた柔整師に白羽の矢が立つのは確実です。大きく見れば、医療より縮小しやすいですから。それでも医療のパイの100分の1程度しかないですけどね。

こちらから患者さんに対しての積極的な情報開示が必要なんです。
情報を発信しなければ当たり前ですが伝わりません。
選ばれるには適切な情報発信&開示は必須ですよ。

そして接骨院・整骨院へ通院する患者さん。
慢性的な症状を保険取り扱いで治療してもらうのもルール違反です。この場合患者さんも責任を問われるケースがありますのでぜひご注意くださいね。

 

テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一

 

ボクの想いに共感していただけた方、また高品質のプロテインを探している方、ぜひぜひ下のショッピングサイトをチェックして下さい。できれば買って下さい(笑)
これからテーピングもコチラで買えるようにしていきますよ!

 

やまだ整骨院オンラインショップはコチラ

 

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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