人には前後関係がある。一部だけを切り取って言わないように。

もっとこうすればいいのに。
そのやり方は違う、もっといい方法があるのに。
文脈や関係性も知らずして言わないこと。

人の悪いクセ

身体の使い方のクセ。
思考や考え方のクセ。
仕事上でのクセ。

ボクなら歩いている人を見て「あの人腰が悪そうだな」と思ったり、電車内でスマホをやっている人を見ては「あれじゃ首がおかしくなりそうだな」なんて考えてしまうクセがあります。

これって治療家あるあるだと思います。
治療家以外でも身体関係の仕事に従事している人は思うんじゃないかな?

他にもスポーツを見たりトレーニング方法を見ては「それ違う」「もっとこうすればいいのに」とか「あのやり方じゃうまくならない」「こうやらないとケガをする」なんてことを言いがちです。

そしてそれをSNSで見かけることがしょっちゅうあります。

そんな投稿を見ると正直、

ウルせーな。って思う。

言い訳をしておくと自分にも戒めのために思うのです。

目の前の一部分を切り取って「いい・悪い」「正解・間違っている」なんて軽々に言えません。
前後関係や文脈を読み解かないと、そこで起きている状況は正確に把握できません。

今までがうまくいかなかったから、今やっていることをしているのかもしれない。
それは失敗から学び成長の一歩につながっていることなのかもしれない。

あるいは誰かを信じてうまくいかなかったのが、違う人に師事しているのかもしれない。
これも今よりもう一歩先に進もうとしているのかもしれない。

そういうことに思いを及ばせられることができるかどうか。
これはとても重要なことなんじゃないのかなと思うのです。

▲テーピングも「山田オリジナル」なんてものはありません。いろいろと考え方を組み合わせた結果なだけ。

自分を高く見せたい

基本的には自分を高く見せるには「誰かを批判・否定すること」が簡単なやり方です。

物事には「絶対・前提・相対」この3つの見方しかありません。
(と、以前尊敬する先輩から聞きました。笑)

自分が高い。
絶対、ではないよね?
前提、何をもってして言える?
相対、誰かと比較して。
だから誰かを批判・否定することから入ってしまう。

そのやり方は間違っている。
それを教えている人は間違っている。
自分の方が正しい。
こんな順番です。

もしかしたら間違っているのかもしれない。
もしかしたらそれを言っている人の方が高いのかもしれない。

でも前後関係や文脈、関係性などを無視しているのです。
言いっぱなしは誰にでもできることですからね。

高く見せようとしているのは高くない証拠

一つひとつ丁寧に積み重ねるしかないんです。
ある時トップアスリートに関わることになったとしても。
それは実力の部分と「運」がタイミングよく重なっただけです。

それまでに十分な積み重ねがなかったら?
あっさり関わることはなくなるでしょう。

実力とは腕の話だけではありません。
全体を把握する能力も、運も、実力のうちですからね。

高く見せようとすればするほど、低いのが見透かされるだけ。
ボクはそう思っています。吐いた言葉は結局自分に返ってきます。

自分で思いついたり考えつくことなんてほとんどありません。
今の時代の新しいことは「組み合わせ」や「視点の違い」などで起こっていることがほとんどです。

それが身体となればなおさらです。
しかも筋肉や骨格、身体の動かし方なんかはもう出尽くしています。

誰かを批判・否定すれば自分に返ってきます。
批判されればまだ分かりやすいですが、違うカタチで返ってくるからタチが悪いんです。

真ん中を歩く

だからこそ本質を考えてテーピングを伝えていきます。
SNSやブログでカンタンに言葉を伝えることができます。
もちろんそれが理解してもらえているかは分かりませんが。
文章でもリアルの場でも同じことを言います。

これだけ情報が散乱している現代です。
治療業界もどんどん状況が変化しています。
5年後はおろか、3年後ですらどうなっているか分かりません。
こんなこと書いていたってボクもどうなっていることか。

これからも誰かを、何かを批判・否定することなく、皆さんにテーピングの面白さ、身体の面白さを伝えていこうと考えています。

今年のセミナーも日程が近づいてきました。
2019年一発目は「初心者OK!体験型セミナー」です。
まだエントリー可能ですのでコチラからお申込みください。

 

テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一

 

現在募集中のセミナーはこちらをご覧ください。
2019年サイモン式テーピングセミナー

メルマガを書いています。
ブログでは書けない内容を週一で配信中です。
「1からテーピングが理解できるメルマガ」

The following two tabs change content below.
山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
フロリダ族サポーター

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は東京都強豪高校野球部、大学女子バレーボール部(一部リーグ)のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket