患者さんは友達?囲い込もうなんて思っちゃダメ。<サイモン式おせっかいシリーズ④>

こんにちは。テーピングマスター、サイモンこと山田敬一です。
早くも第四回目のおせっかいです。しつこくしつこく書きますよー!

囲い込むという言葉の意味。

治療院のマーケティング関係の書籍やサイト、セミナーなんかでは堂々と「患者を囲い込め!」なんて言われていたりします。

たまたまかもしれませんが、ボクが育ってきた環境では一度たりともそんなことを言うボスはいませんでした。

思い返せばそれだけ真摯に患者さんに向き合っていた治療家の下で育ってきたということになりそうです。

自分が経営者になりもうすぐ10年。
やはり「囲い込む」という考え方には「?」がつきます。

あるセミナーでは患者さんを「流す」という表現もありました。
まだこっちの方がボクとしてはしっくりくるかな~。

考えてみて下さい。
自分が患者さん、お客さんになった時。
囲い込むなんて表現を使われたらどんな気持ちになりますか?

ボクはイヤです。
そんな院に、お店に行きたくない。

どんなに治療がうまくても、どんなに美味しくても。
イヤなものはイヤです。

だから自分でやられてイヤなことはやらない。
たとえそれが「言葉の表現上の問題」だとしてもです。

それならもっと違う言葉をチョイスすればいいだけですよね。
友達、仲間、同士。
なんでもいいけど、こんな人たちを囲い込むなんて思わないでしょ。

▲囲い込もうなんて発想でWebもSNSもやっているわけではない。
アナログな発想物だって同じことです。手間はかかるけどね〜。
結果的にこれだけのカルテの量(一部ね)になるわけですよ。

患者さんをきちんと「人」として考えること。

囲い込むという言葉を使うには、その囲い込む相手がいるわけですが、患者さんや人を当てはめるには適していないと思いませんか?

だとすると、その相手は「獲物」ですよね。
狩りじゃないんだから。

相手は感情を持った「人」なんです。
言葉の表現ひとつでイメージはガラッと変わります。

その言葉を使っていれば、そんな思考、そして感情になっていきます。
言葉は言霊ですからこれは間違いありません。

囲い込もうなんて考えを起こすから、そんなタイプの患者さんが来院するんです。
要するに囲い込まれてもOKな患者さんです。

その人たちは往々にしてワガママだったり、ドタキャンが多かったりします。
だって自分たちがそんな思考でいるわけですからこれは当たり前の現象です。

距離感が変に近くなると、ワガママは増えていきます。
囲い込みたいからそのワガママを聞いてしまったりもします。
(これだと本末転倒なんですけどね・・・)

反対に友達のように、仲間のように接していたら?
ワガママを言ったり、めったにドタキャンなんてしないですよ。

だって友達に迷惑かけたくないじゃない。
仲良く過ごしたいし、つかず離れずいい距離感の関係でいたいじゃない。

 

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囲い込む。
たぶん距離感がめっちゃ近いんでしょうね。
パーソナルゾーンを無視するような距離感を想像してしまいます。

距離感って表現するのが難しい部分もあります。
でもこの距離感が分からない人は、モテないでしょうね・・・。

モテない=人気がない。
だから治療院にも患者さんが少ない。
(ちなみにボクはモテるタイプではありません・・・残念ながら・・・)

そのあたりのことが経験則で分かってきました。
モテなくても大丈夫。ちゃんと治療院経営はできますよ(笑)

長い付き合いをしていくことが治療院経営には大切な要素です。
獲物だったら「食べたら終わり」ですよね。
友達や仲間だったら、そんなことは決してありませんから。

ではまた、第五回で!

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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