経験や行動で解決できないことがある。それってなに?

時間は平等に分配されているはず。
でも経験は公平に評価されているのか?
時間=経験ではないんだよね。

時が解決することもある。

明らかに背伸びをしていた時ってあります。
それは当時を思い出すとそう感じられるのであり、現在進行形の本人は露ほどもそんなことは感じていません。

思い出してみれば過去の自分もヒドイもんです。
でもけっして背伸びがいけないわけではないんですよね。

10年前の独立開業時、ボクは34歳でした。
もうすでにテーピングの講習なども始めていた時期です。

そして今44歳。
現在の自分から開業当初の自分を見たら、何とまあ未熟でどうしようもないヤツなのかとも思えます。
若さという勢いそのままに、突っ走っているような感じ。

ただ34歳当時の自分は「若い」という気は全くしていません。
資格取得後約13年かけて修業を積み重ねての独立。
もうベテランじゃんね。そんな気持ちでしたから。

それなりに経験を積んでいたし、自信も自負もありました。
振り返ると、自信がなかったから「フリ」をしていたのかもしれません。

10年間が経過し、そんなに変わっていないようにも思う。
反面、確実に歳を重ねてきた、そんな実感もあります。
いわゆる「年輪」みたいなもの。ような老けたな、ってこと。

若いころには解決できなかったことが、歳のせいで解決できたりする。
それは経験からの実績というより、時間の経過という実績だったりします。

▲経営者になって丸10年。この10年間を「時間」と捉えるのか「経験」と捉えるのか。最近は時間に対しての考え方がシンプルになってきたな~。

経験で解決できるのは「お困りごと」がフィットした時のみ。

たいていは時間が解決したりします。
困っていたって、悩んでいたって、迷っていたって、時間が経てば経つほど「忘れちゃう」でしょ。

治療の仕事だってそうです。
電話やLINEで「痛くて困ってます」と言われ、どうしても予約の調整ができない時があります。

もしどこにもかかれなくても数日経ったら、その患者さんは痛いのを忘れていたりします。
ボクの仕事なんてけっこうそんなもんです。

 

治療効果は経験がなせるものだと思います。
技術だけではないし、人生経験も含めての経験という意味でね。

21歳の資格取り立ての若造だったボク。
39歳の資格取り立ての中年の同級生。

年齢が違うだけでどっちも同じ資格です。
だけど39歳の中年の方が明らかに信用されます。

しかもボクは学生時代から整骨院で下積みをしていました。
中年同級生は普通に会社員をしていたのを知っています。

それでも39歳が信用されます。
フタを開ければ分かってしまうかもしれませんけどね。

 

だから。
経験なんて「あてにならないこと」はけっこうあるんです。
純粋に「時間の経過という経験」が信用されたりします。

経験で解決できるのは「相手がその経験でお困りごとが解決できると知った時」です。
あなたの経験がわたしを悩みを解決できる。そう判断された時です。

だから。
時間の経過には勝てないことがあると知ること。
ブログを10年間書き続けている人に対し、記事の量では毎日10本ずつ書けば追いつくかもしれない。
でも10年間やったことにはなりません。しかも時代背景も違うんです。

記事の質も高くなるかもしれません。
でも経験年数という時間には対抗する術はありません。

行動でも解決できないことは存在します。
それが時間です。これはどうあがいても差は埋まりません。

とはいえ、全てにおいて単純に時間が長い方がいいとは言えません。
その時々にフィットしたやり方、考え方、行動を用いないと「ただの年取ったうるさいオジサン」になってしまう。

 

若さに任せてガンガンやっても評価が上がらない時。
それは「時間が足りていない」のかもしれません。

時間は平等にやってきます。
ただ経験は公平にやってくるとは限りません。
平等と公平とは、かなり大きな隔たりがありますからね。

若かった自分に言ってやりたい気もするし。
ボクの周囲の若い人にも伝えたい。

時間は平等で、時間でしか解決できないことはある。
そう言ってやりたいね。

 

やまだ整骨院 院長 山田敬一

 

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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