夜の病棟散歩にご注意を<大動脈解離回顧録⑨>

志の輔さんに助けられた夜中。
彼の存在は本当にありがたかったな。
前回のブログはコチラから。

夜中の強制リハビリ。

▲こんなに暗い病棟内を歩くなんてさ。これじゃ夜中の強制リハビリだよね・・・。

というのには理由があります。

ちょうど志の輔さんに助けられた頃です。
アソコからカテーテルが抜去されました。

そう、尿道カテーテルです。
あの抜く瞬間の「ヌオ〜・・・」とした何とも言えない感覚、ご存知の方もいるかと思います。
全身がゾクゾクした感じがけっこうヨカッタ。笑

ボクはカテーテルを挿入された時のことは分かりません。
めちゃくちゃ痛いらしいですが、入れた時は全身麻酔がかかっていましたからね。
だから抜く時しか知らないんです。

抜くだけなら何度味わってもいいかもな。。。
なんてのはどうでもよくて。苦笑

抜く前は尿量がカンタンに分かります。
カテーテルを通り尿が袋に溜まり続けるわけですから。

抜いた後は当然トイレで用を足すことになります。
でもそのまましちゃっていいわけではないんです。

大きめの計量カップみたいなものに用を足します。
満杯になり次第、病棟内の採尿専用の部屋に行き、採尿測定器の中に捨てに行くんです。

▲こんな感じの機械が専用部屋にあり、ここに自分の尿を入れるという。。。何とも言えない気持ちになりますよ、マジで。

要するにどれだけ出ているかを調べるためらしい。
昼間ならまだいいんですけど、夜中に満杯になるとこれが大変。

暗〜い病棟内をとぼとぼ歩いて、専用部屋まで行くんです。
ボクがいた階の病棟は重篤な人が多いところ。
他の病室を通り過ぎる時にうめき声みたいなのも聞こえてきたりします。

大した距離でもないのに怖い・・・。
オマケに手には満杯の尿を手に持っているんですよ。

看護師さん!これは強制リハビリなんでしょうかね?
まさか罰ゲームではないですよね?
ナースステーションでモニタリングしてないですよね?

もしかしたらこれは看護師さんの粋な計らいのきもだめしなのかな?
罰ゲームとリハビリときもだめしが同時進行しているような感じです。

一度だけですが専用部屋に行った時に、他の患者さんと出くわした時があります。
あの時はビックリしました。向こうもビックリしてたけどね。

水分をしっかり摂らなきゃいけなかったので、とにかくトイレに行く回数が多かったんですね。
お年寄りが水分摂取をためらう気持ちが何となく分かりますわ。

胸の痛みはあるけど、自分ひとりで動けるようになったということ。
そろそろ退院できるのかな?なんて淡い期待を抱きながらの毎日でした。

ちょうど同時期のこの頃です。入浴許可が出たのは。
もちろんひとりでは入れませんが、ようやくシャワーを浴びることができるようになりました。

ここでも笑えるような笑えないような出来事が待っているとは・・・。

 

つづく

 

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
フロリダ族サポーター

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は東京都強豪高校野球部、大学女子バレーボール部(一部リーグ)のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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