*

過信した自分<大動脈解離回顧録②>

今回も病気の話です。
前回の内容はコチラからどうぞ

シートベルトがキツイ・・・。

結局は救急車を呼ばず、妻の運転で病院に向かいます。
これは「心臓を診てくれる医師のいる病院に連れて行ってもらえなかったらヤバイ」と直感的に考えていたので「救急車はやめておこう」と考えてのこと。

実際のところあの症状なら救急隊員でも判断はつきます。
あの状態なら間違いなく、最低限循環器科のある病院には搬送されただろう。

でも自分も医療関係者。ちょっとは知識もあったのでね。
そしてこの判断が結果的に吉と出るとは分からないものです。

このケース、自分の知識も身体も過信している。
ただ的確な判断も持ち合わせていたとも思う。
ボクだけではなく、妻の判断が優れていたんですけどね。

病院に向かう前の時点では「不整脈もあるし、たぶん心筋梗塞かもな〜」くらいの感覚でした。
最悪、カテーテル手術はあるだろうな、そんな感覚でした。

連れて行ってもらったのは戸田中央総合病院。
自宅から30分程度の距離ですので近所の病院ではないんです。
川口市の端っこから戸田市の真ん中あたりに行く感じですからね。

この30分がキツかった。
シートベルトの締め付けとクルマの振動で一気に具合が悪くなってきたんです。

夜中の病院の駐車場は暗くて見えにくい。しかもどこに停めたら救急外来が近いかなんて分かりません。
クルマを停めてから約100mほど歩いたのですが、この距離が永遠に思えるほど遠かった。

当時小学5年生だった息子の肩を借り、やっとの思いで救急外来へ。
この時点では歩くのがやっと。もう立っているのもイヤなくらいの状態です。
受付などは妻に任せて、ボクはもうグッタリしていました。

処置室みたいなところに入り、若いイケメン先生が診てくれました。
いろいろ問診もされたのは記憶にあるんだけど何を答えたのかはあんまり記憶にない。
もうこの時点ではだいぶ朦朧としていて記憶が途切れ途切れで、ここから先は記憶が違っているかもしれないな〜。

▲戸田中央総合病院の外観。この写真だと左奥が救急外来の受付です。けっこうキレイでしょ。ちょうどこの撮影場所あたりから歩いたんです。受付までの距離が本当に長かったな〜。

「山田さん、今日は帰れませんからね〜」

そこまで激甚な痛みではなかったし、痛みより息苦しさの方が強かった。
だからはじめは先生もそこまで心配はしていなかった様子でした。

その後、いろいろと診てもらったような気がします。
そして先生は「山田さん、これから太ももの付け根にカテーテルという管を入れますからね〜」と言ってた。

そして「山田さん、今日は帰れないですからね〜」って。
そりゃそうだよね。でも明日は土曜日だし患者さんいっぱい来るのにな〜。
まだこんなことを考えていたのは何故か覚えているんだよね。

このあたりからどうも様子がおかしくなってきたんです。
イケメン先生の表情が曇っているし、何だかあたりがバタバタしている。
そして医療器械(検査の器械?)が次々に運ばれてくるし、イケメン先生より明らかに偉そうな先生もどんどん入ってくる。

何かおかしいな〜。ただごとじゃなさそうだな〜。
心筋梗塞だけじゃないのかな〜、何か他にもおかしいのかな〜。

その後担当医になる心臓血管外科センターの先生(T先生)から、
「山田さん、これから手術をしますからね。今すぐに手術をしないと本当に死んじゃいますので。あとは奥様に説明しておきますからね〜」

もう頷くことくらいしかできません。
コワいとか、死んじゃうかも?とかそんな気持ちは一切なかった。

これが「まな板の上の鯉」ってヤツです。
本当にそんな感じでした。

でもその時はまさか大病なんて思ってもいなかった。
これでやっとラクになるな〜、っと思ったくらい。

この直後に緊急で手術室に入るわけですが、なんと手術室に入る直前に「記念にスマホで写真撮ってくれない?」って妻にお願いしたくらいですから。

 

つづく。

 

やまだ整骨院 院長 山田敬一

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
フロリダ族サポーター

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
以後、プロ格闘技選手や学生スポーツ選手のコンディショニング調整に関わりつつ、治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中です。
治療家向け&エステサロン・理美容院向けの施術技術講習、イメージトレーニングなどのメンタル講習などの講師も務めています。

スポーツ歴は中高生時バスケ、その後に柔道と格闘技(キックボクシング)を各3年ずつ、34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツはできないけど、身体とメンタルの両面を診ながら、目標達成へと導くことをサポートしています。

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