愛情表現・献身的な姿勢、それは立派な子育てだった

テーピングができるようになるのも愛情表現。
僕は彼女を通じてそれを目の当たりにしました。
献身的なサポートって本当にあるんだな〜。

久しぶりのブログ更新です。
「先生、最近ブログ更新してないんですね。楽しみにしてるのにな〜」
そう言われたもので、久しぶりに書いてみます。

内容、どうしようかな・・・。
と考えた末に「ブログ楽しみにしてるのにな」と言ってくれたAさんのことを書いてみます。

 

出会いはテーピング講習

かれこれ6,7年前くらいになるのかな?
僕が開催している「初心者向けテーピング講習」でAさんとは出会いました。
知り合いの紹介で受講してくれたそうです。

一般の方がなぜテーピング講習に?とも思いました。
でも僕の講習は初心者が多いですから、まあよくあるケースでもあります。
自分の足首や膝の痛みに対してテーピングを覚えたい、そんなケースです。

しかしながらAさんの場合は少し事情が違いました。
「バスケットをしている息子のために」テーピングが知りたい、覚えたい、そんなお母さんでした。
なるほど。バスケはケガや故障がつきものですからね。

講習後は息子さんを整骨院に連れてきてくれました。
息子さんのSくん、当時はまだひょろひょろの中学生でした。
それでも全国大会に出場するくらいの実力の持ち主で、その後進学した高校はウインターカップ常連の埼玉の超強豪高校。今思えば逸材に出会えたわけですね。

今年の春には大学へ進学し、今もバスケを頑張っています。

▲大学入学直後、一緒に撮ってもらいました。まあこんなに大きくなっちゃって・・・。と親戚のオジサンのように思います。これからも活躍を楽しみにしています!

 

ケガや故障がつきものなのに・・・

このSくん、高校時代は週8回くらいの勢いで練習していました。
まあ信じられないくらいの練習量で、正直なところ「練習しすぎだわ」といつも思っていました。
寮生活ではなく、自宅から一時間くらいかけての通学。本人も、ご両親やご家族も大変だったと推測されます。

でも。しかし。なぜか。

このSくん、この高校時代に大きなケガや故障での離脱は一度もなかったんです。
僕が治療できていたのは2,3ヶ月に一回程度です。Aさんは「山田先生の魔法でケガも故障もなくプレーできています!」なんて言ってくれていました。

僕は本当の理由を知っていますよ。Aさん。

Aさんがほぼ毎日、Sくんの背中や腰、足などをマッサージしたりケアしていたこと。
少しでも痛い部分があれば、積極的にテーピングを使って悪くならないようにしていたこと。
日頃から高校の練習や試合などを写真に収め、常にプレーも体の状態も観察をしていたこと。

「山田先生の魔法でケガも故障もなくプレーできています!」のではなく、Aさんの愛情、そして献身的な行動があったから、Sくんは高校時代にケガも故障もなくプレーできていたんです。

これってテキストで書くと簡単そうに見えますが、マジでできそうでできないことです。
185cmもある男子高校生を、150cmくらいの女性が毎日マッサージしているんですもの。

仕事もしているし、家事だっておろそかにしていないし。
ダンナさんもいるし、娘さんだって思春期で多感な年頃だし。

Aさん、本当にあなたのおかげでSくんは高校時代に全力でプレーできていたんですよ。
その証拠?ではないですが、同じ高校で他の同学年の選手たちはケガも故障も多くて、けっこう練習を離脱するケースがあったんです。僕も他の選手のケガのサポートをさせてもらっていたのでわかっています。

 

どんな男になるのかな?

大学生になったSくんは現在寮生活です。
7月くらいから見事に腰の痛みに悩まされています。放って置いたらヘルニアになるかも?っていうくらい状態が悪くなっていました。練習量は高校時代より少なくなっているのに故障勃発です。
だってAさんのケアがないですからね・・・。

それでも今は頑張ってストレッチなど、ケアをやるようになって少しずつ練習にも参加できるようになりました。
今まではAさんがケアしてくれていたから。言ってみれば「愛情に甘えていた」んです。でもそれではアスリートとして失格です。

僕個人としては、彼はこれから成長すればプロに行くことだって不可能ではないと思っています。
それは「コンディショニング次第」でしょう。いい状態でプレーし続けることができれば、おのずと道は拓けるんじゃないかな。そう感じています。

先日会った時に「お母さんのありがたみがわかっただろ?」なんてことを話しました。本人も「今までやってもらってたから疲れも少なかったんだなって。今は練習少ないのにけっこう身体がしんどいし・・・」って。

それでいいんです。気づく時が今だっただけ。
これからは自分でもしっかりケアして、いいプレイヤーになればいいだけ。
そして感謝の気持ちを忘れない、いい男になればいいだけ。

Aさんんがしてきたことは、愛情表現や献身的な姿勢だっただけではなく、体を張ったとても立派な子育てだったのでは?なんてことを思うわけです。
書いていても本当にスゴイ。真似できないですよ。本職の僕でもさ。

そんなことを偉そうに書いている山田。お前はどうなんだ?
と自分に聞いてみましたが、ウチは「妻が素晴らしい人なので、すべて任せっきり」です・・・笑

Aさんや妻を見習わなくては、ね・・・。

 

やまだ整骨院 院長 山田敬一

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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