羽生結弦選手、グランプリファイナル欠場。ケガの回復は?そして全日本選手権の行方は?

羽生結弦選手、グランプリファイナル欠場

いよいよフィギュアスケートのグランプリファイナルが始まりますね。
男子も女子も期待大ですよね。そんな中・・・。

羽生結弦選手が残念ながらまたケガをしてしまいました。皆さんの記憶にも新しいことと思います。
2月の平昌五輪はケガをしていたにも関わらず、試合間隔が空いたほぼぶっつけ本番の状態で五輪を二連覇し、メンタルの強さやケガの回復の早さに驚きました。

今回はグランプリシリーズロシア大会、フリープログラムが行われる日の午前練習で、以前痛めていた右足首を再び痛めてしまいました。その痛みを押してロシア大会のフリープログラムには強行出場し、演技構成を変更したりするなどしつつも見事に優勝を飾りました。
しかしその代償としてグランプリファイナルは欠場が決定し、全日本選手権の出場も危ぶまれている状況です。
とここまではネットや報道などでも情報が流れていますので、誰でも知っていることでしょう。
羽生結弦選手は以前からのケガが治りきっていないことは容易に推測できます。足首のケガは完治しにくい部位のひとつですし、フィギュアスケートは足首に相当な負担がかかる競技でもあります。

今の日本人選手の活躍は目覚ましいものがあります。宇野昌磨選手のグランプリファイナルでの活躍も期待できますし、全日本選手権にはバンクーバー五輪で銅メダルを獲得した高橋大輔選手もエントリーしています。
特に女子選手はグランプリファイナルに3選手が出場します。新女王紀平梨花選手をはじめ、宮原知子選手、坂本花織選手。ザギトワ選手を含めたロシア勢との「日本vsロシア」の対決が楽しみです。

ここからはテーピングマスターでもあるボクの視点を交えながら、勝手に羽生結弦選手のケガからの復帰を考えていきます。
※すべて山田敬一個人が情報収集した上での推測ですのでご了承下さい。

▲スポーツグラフィックナンバー。毎号読んでいますがこの号も読み応えがありました〜!

 

現在のケガの状態

報道でもあるように足首をケガしています。様々な媒体を調べた結果、最初に右足首をケガしたのは2012年だったようです。もちろんそれ以前に多少のケガもあったとは思いますけどね。そこから膝もケガしたり、練習中に選手と激突したことで打撲や裂傷を負ったりしたこともありました。
今回のケガは「右足関節外側靭帯損傷、右三角靭帯損傷、右腓骨筋腱部損傷」との報道が出されています。
これだけじゃ一般の人には理解がしにくいと思いますのでカンタンに説明していきますと、要するに「右足首の外側の靭帯(外側靭帯)内側の靭帯(三角靭帯)も、足首を支えている筋肉と腱(腓骨筋腱)も痛めている」というような状態です。

すでに羽生選手本人が「足首がグラグラしている」と言っているくらいの状態です。ボクは多くのプロ格闘技選手に関わってきましたが、彼らもまた足首がグラグラな状態で競技をしていました。ですから今の羽生選手の足首も間違いなく「不安定になっている(グラグラしている)」のは容易に推測できます。

右足はジャンプを行った際に着氷する側になります。着氷時に右足首にかかる負担は体重の十数倍にもなると言われています。見た目の華やかさと裏腹に相当身体を酷使する競技です。これが「フィギュアスケートは選手寿命が短い」と言われる由縁でもあります。

さらに付け加えるなら、平昌五輪前の昨年11月のケガ、そして今回11月のケガの動画を見てみると気づくことがあります。それは「膝の角度」です。昨年11月のケガの動画では膝がかなり変な角度に曲がっています。つまり「足首だけではなく、膝にも何らかの影響があるのでは?」と推測できるのです。

▲外側靭帯という名称はないんですけどね・・・。外側の靭帯ということでご理解ください(写真はラウンドフラットストア様のものを使用させていただきました)

 

メンタル面の影響

羽生結弦選手をネットや紙媒体で検索していくといくつかのワードが気になりました。完璧主義者・ナルシスト・負けず嫌い、などなど・・・。あそこまで目立つといろいろと言われてしまうものなのでしょうか、有名人の宿命なのでしょうか。演技とテレビやWeb媒体、インタビュー記事からでしか判断できないのに、これらの言われようには頭を傾げてしまいます。

ボクが思うのは「目標達成」についてです。羽生選手は自分に高いハードルを課し、自らを奮い立たせ、それをクリアしていくことがある種「生きがい」になっているように考えられます。
例えば昨年はグランプリファイナル優勝もケガで達成していませんし、全日本選手権には2年連続で出場していません。だからこの2大会制覇は今年の大きな目標のひとつだったのでは?と想像することができます。それがケガをしたことで達成できない。むしろ練習することすらままならない。このような状況では、ケガでの身体面のコントロールだけではなく、ケガを起因とした精神面のコントロールが難しくなります。
普段からイメージトレーニングには余念のない羽生選手ですが、イメトレではさすがにケガは治りません。グラグラになった足首が復活することはあり得ません。そしてメンタルが不調の時はなかなかいいイメージを作ることも困難です。言うなれば「負のループ」に入り込んでしまうことも考えられます。

昨年11月のケガから復活し、今年の2月平昌五輪で金メダルを獲得した際、演技の素晴らしさと同時に、メンタルの強さも讃えられていました。ただしこのケースは時間的なことも含めすべてがうまく行ったのでしょう。あのケガが11月ではなく、12月に起きていたら間に合わなかったでしょうし、グランプリファイナルや全日本選手権に出場していなくても、過去の実績を評価されて平昌五輪出場ができたことも合わせて「ケガをしたタイミングがよかった」と言えると思います。

そうなると、今のケガはなかなか自分を奮い立たせられるような状況下ではないし、今年の大目標だった選手権に出場できないとなると、完璧主義で、ナルシストで、負けず嫌いの羽生選手のメンタル面が気になるところです。
ちなみに上に書いてある三つのメンタル面がもし事実だとしてもアスリートとしては悪いことは何もないと思います。むしろとてもいいことだと認識しています。

▲美しく、強い羽生選手に復活するにはメンタル面の充実も必須ですよね。それにしても絵になる男ですね〜!

 

復活への道のり

現在のところ(2018/12/07現在)まだ羽生選手の全日本選手権への欠場が決まっているわけではありません。欠場することを前提で書くとするならば、まずは徹底した足首のリハビリをすることが復活への第一歩となるのではないでしょうか。
これから4回転アクセル、さらに5回転ジャンプも視野に入っているようなインタビュー記事がありました。だとするならば、今まで以上の練習量に耐えられる強靭な足首を作っていくことが必要になります。
もちろん今現在でも、ブライアン・オーサーコーチをはじめ「チームHanyu」として、メディカル・コンディショニング・栄養面を支える一流トレーナーや、サポートするスタッフも活躍していると思います。それでも「羽生選手がケガをしている」というのが実情なのです。

足首にテーピングをしている、との情報もありますが、どのようなテーピングをしているのかがテーピングマスターを自認しているボクとしては、大変気になるところです。

ということで「ボクならこんなテーピングを羽生選手にしてみたい!」という妄想が抑えきれず、今持っている動画やネタを駆使して考えてみました。
そのひとつが下の動画です。これはプロ格闘家が足首の捻挫をした後にテーピングをしているものです。もちろん羽生選手のケガと同じではないですから、このテーピングだけでいいとは思いませんが、ボクならこんな感じでテーピングをしていくことでしょう。この貼り方なら以前ケガしている「リスフラン関節」「足首周辺の靭帯」「支えている筋肉と腱」のすべてをカバーしていますから。ただしここまでホワイトテープは使用しないとは思います。足首の固定をしつつ、動ける部分を残しておきたいですからね。
https://www.youtube.com/watch?v=FAqCvpTdAZI

そして足首と膝の連動性を作りたいと思います。前述したようにケガをした動画を見る限り膝にも影響が出ていると思われます。ですので、足首と膝の動きを無駄なく連動させるために、山田オリジナルの「一枚テーピング」を施したい!でも動画で残っているものがない・・・。このDVDを購入した際の特典映像になっていますので、興味のある方はご覧になって下さい。
超パフォーマンスアップテーピングセミナーDVD

最後に

羽生選手だけではなく、ケガをしているアスリートを見ると、仕事柄もあり何とも言えない気持ちになります。そして「自分なら彼ら、彼女らにどんなテーピングをしてあげられるだろうか?」と想像し、妄想し、ケガの状態を推測しながらテーピング方法を考えてみる、これがボクの楽しみでもあり「いつかトップ選手に自分の考えたテーピングを施してみたい」という目標でもあります。

しかしながらアスリートならば「ケガを早く治すこと」よりもよっぽど大切なのは「ケガをしないこと」です。テーピングを施してみたい、という勝手な欲は放っておいて、ボクが関わっているすべてのアスリートが「ケガをしないこと」を願っています。

そして羽生結弦選手がケガを克服して復活することを心から祈っています。
個人的には全日本選手権は回避したほうがいいかなと考えます。
万全の状態でまたリンクに戻ってきてほしいです。

頑張っているすべてのアスリートにエールを!

 

テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一

The following two tabs change content below.
山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
フロリダ族サポーター

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
以後、プロ格闘技選手や学生スポーツ選手のコンディショニング調整に関わりつつ、治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中です。
治療家向け&エステサロン・理美容院向けの施術技術講習、イメージトレーニングなどのメンタル講習などの講師も務めています。

スポーツ歴は中高生時バスケ、その後に柔道と格闘技(キックボクシング)を各3年ずつ、34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツはできないけど、身体とメンタルの両面を診ながら、目標達成へと導くことをサポートしています。

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket